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「あんな事があったね」と笑い合えたら

でも僕は君の味方だよ

 

あれだけ毎日暑い暑いと言っていた夏がもう終わる。

夜風は涼しくて、ノースリーブで外を歩けなくなった。

サンダルももう、しまい時かもしれない。

気づけば汗は段々かかなくなって、(人一倍かくけど)

汗を拭うタオルを持ち歩かなくてもよくなった。

暑がりで汗かきな私にとって、少し過ごしやすくなった、秋の気候は気持ちいい。

大雨が降って近所の川が氾濫しかけて家が流されかけたり

猛暑の中大阪中津辺りまで朝から準備して撮影してもらったり

台風で停電して家族4人で銭湯にいったり、

多難だったけどそれなりに楽しかった。お酒なんて去年はこれっぽっちも

飲んでなかったけれど、今年はお酒を身体に流し込んで潤う夜が多かった。

心残りは生憎の天気が多かったから真夏のビアガーデンに行けなかったこと。

あと、素麵を食べ損ねたこと。貴船に浴衣を着ていかなかったこと。

 

 

先日、梅小路公園で毎年開催されている京都音楽博覧会に行きました。

初めて、くるりを生で聴きました。

27年京都に住んでいて、恥ずかしながら初めて参戦しました。

学生時代、音博の存在は勿論知ってたし、有名な人達が来ていたことも知ってたけれど

何故か行く機会がなかった。

今までなんでこんな素敵なフェスに行かなかったんだろうと全力で後悔した。

 

くるりを聴いて思い出すのは、大学のイヴ祭で私の2つ上の先輩が

組んでいたくるりコピーバンドで演奏されていた「HOW TO GO」。

ギターボーカルの女の先輩は本当にカッコいい人で密かに憧れていた。

特に声が堪らなく好きだった。女の人は低音ボイスに限る。

くるりって、演奏は曲によっちゃ簡単そうに見えるかもしれないけどすっごく難しい。シンプルで緩やかに繋ぐメロディーを、あぁ美しいなぁと人に感じてもらうには

ただ単に演奏力が高いだけじゃ達成できなかったりする。

 

HOW TO GOの歌詞で「いつかは僕達もはなればなれになるんだろう」というフレーズがあるけど、ギターボーカルの先輩がこの部分を歌ったとき、一人涙を流していた。

サークルの男性陣が汗水流して、必死の思いで建てたランダムステージの真ん中で

先輩はもうこの先二度と立つことのないあのランダムステージで「もうサークルを今日引退して、就職したら私たちは自ずと離れ離れになるんだ」

という気持ちを込めて歌っていたんだろう。

私もそれをみて、1回生だったけれど、釣られて泣いた。いつかきっと先輩と同じ感情が私にも芽生える日が来るんだと思って泣いた。どれだけ楽しくて倖せでも

物事には始まりがあれば必ずいつかゆっくりと、早くても終わりが来るのだ。私にとってこの曲は輪廻だ。

きっと私は、守れない約束をこれからも沢山して何度も朝を迎えるんだろう。また今度、また今度にしようぜ、また来年、また来週、機会があったら・・と

後回しにした約束はいくつあるだろう。

忘れられた約束はこれからどこに向かうんだろう・・・。

切なさが残る思い出の秋ソング。