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「あんな事があったね」と笑い合えたら

何度もウトウト船に乗り 悪夢に魘される

小さい頃に、他人には理解して貰えない、自分にしかわからなかった恐れていた事の話を友達とした。ふと思い出したので今日はこれを書きます。
私は、夜中が怖かった。
小学校3.4年生の頃は決まって晩御飯を食べた後、お風呂に入り、お父さんとテレビゲームをしたり、家族団欒の時間を過ごして眠りに就いた。目を瞑れば、すぐに朝が来る。当たり前だった。
そんなある日、何故か急に眠れない夜が来た。
なかなか寝付けないのは誰にだってあると思うんだけど、3日くらい連続で夜、寝付けなくなった。そしてふと、「眠りに就く瞬間」の事を考え始める。
就寝中は自分の意思が無いわけで、自分が眠っている記憶が無いと思うんですが、それってめっちゃ怖くないですか?今考えると何で怖かったのか、何に怯えてたのか本当に訳わからんティヌスなんですが、小学生の私は「寝ないと人間は死に至る」って思ってたんです。不眠症というものが怖かった。

22時に布団に入る。眠りに落ちる瞬間が怖い。自分の意識がなくなる瞬間が怖い。(意識はあるんだけどね…)当時、私は既にインスリン一型糖尿病を患っていたので、真夜中12時くらいに母に頼んで自分の腕にインスリンを打ってもらっていた。でも、眠りに就いてる時は、その注射を打ってる痛みも、全く感じないのだ。それも相俟って恐ろしかった。寝ていたら痛みすら感じないのか…って。自分は寝てる時、どんな風なんだろうって。

22時になって、23時になっても眠れない。気がつけば、弟も父も母も寝息を立てている。家がシーーンと静まり返って、真っ暗闇の「夜」に包まれる。自分だけが真夜中に取り残された感覚に陥り、怖くて、あと数時間したら夜が明けて朝が来てしまう。どうか、どうか朝が来ないで欲しい……
そう思った私は、夜中の2時になるとこれ以上時間が過ぎるのが耐えられなくなり、家中の掛け時計、置き時計、デジタル時計のすべての電池、コンセントを抜き取って、時計を止め、ようやく眠りに就いていた。案の定、親にめっちゃ怒られる。でも、小学生の私にはその解決策しか見出せなかったし、兎に角夜が怖くて寝たくて必死だった。
せめて家の中の時間が止まってしまえば、私はゆっくり眠れると思いこませ、安眠した。

今思えばチョー怖いし、今は毎日少しでも寝たいって思ってるのに、そんな事で悩んでたのか自分ってバカだなーと呆れる
だから今現在抱えている悩みも、一難去ってまた一難、ちっぽけな事で悩んでたなぁって懐かしくなり、きっといつかこんな感じでブログのネタになるんじゃないかしら。

因みに、子どもの頃から大人になっても未だ克服出来ていない怖いものは、洋式トイレの流れていく「穴」です。
自分も吸い込まれて流されそうになるのが怖いので、一般的に流れの緩やかな、慣れているトイレは大丈夫なんだけど、飛行機とか新幹線とかに付いてる水無しタイプのボタン押したら全力でシュコーーーーーーって鳴るタイプ、あれは滅茶苦茶恐ろしいので、未だにボタンを押した後に即、両手で耳を塞ぎます。
本当のところは、流しボタンを押したら直ぐにダッシュで個室から脱出したいんですが、ブツが流れていくのを確かめなくては、次使う人に失礼なので…笑
1人で何してるんだろうって感じなんですが、これは多分、お婆ちゃんになって耳が遠くなっても私は耳を塞ぐんだろな。。。