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「あんな事があったね」と笑い合えたら

思い出はいつの日も雨

生きている中で割りかし、私は「食べる事」を楽しみにしている。
朝はお腹が空いて自然と目が覚める事は多いし、夕方になると空腹をいかに耐え忍ぶかで苦慮している。
食べ物でその日1日のモチベーションを保っている。
(実はあまり炭水化物ばかり摂取してはいけないのですが)特に炭水化物が好き。ご飯、麺、パン、その他諸々、炭水化物が無いと脳が働かない。

そんな私がなんと、夏バテをしてしまい、
いつも普通に食べているご飯が喉を通らない。
いや、ただ単にちょっとした体調不良なのか…それとも、昨日エレファントで出会った小粋な女の子からもらったセブンスターの煙草が、今になってヤニクラを引き起こしているのか…
はたまた、低気圧のせいで頭が痛いのか…
思い当たる節が多くて、どうしてこんなにも身体が気怠いのかわからない。

重すぎる。熱いものなんて食べたくもない。
基本的に「嫌いな食べ物」が殆ど無い私にとって、「食べる事が愉しくない」事はなかなか珍しい。
冷たいお茶を飲んでも飲んでも、私の身体はずっと潤いを求めている。困った困った。

恋人から深夜にかかってきた摩訶不思議な電話からお盆休みは幕を開けた。先祖の霊を祀るこの行事の最中に起こる不思議な出来事は、霊の仕業なんじゃないかって考えちゃうよね。南無南無。
次の日は朝5時に起きていざ!龍谷大平安の試合を観に甲子園へ……のはずが、前日の事もあり、友人が高熱、そして甲子園は凡そ2キロ程の観客が徹夜で試合を観戦するために並んでいるらしく、泣く泣く断念。仕方ないわそら。100回記念はナメちゃあダメだった。

普段よく遊ぶ人達から、滅多に逢えない人達に沢山逢えた。
住んでいる場所は近いが、自営業の友達。
今年から商社に勤めている3歳からの幼馴染。
上京した中高時代の親友…

みんな、何も変わっていないように見えて、着々と何重にも歳を重ねている。
森見登美彦さんの有名な小説「四畳半神話大系」や、「夜は短し 歩けよ乙女」でもお馴染みの下鴨神社で毎年開催される「下鴨納涼古本まつり」は、今年で何回目だろう。何だかんだ毎年出向くものの、爆買いはしない。あ、去年は行ってないな…
250mlの小さな缶ビールを飲んだら、暑さのせいかすぐに酔いが全身に回ってしまった。
一緒に古本市へ行った友人は、私の2歳年上。
大学の時一瞬入っていた「旅サークル」で仲良くなった。子供が1月に産まれたらしく、名前の話をした。

自分にもし子供が出来たら、なんて名前をつけるだろう。
私の名前は漢字一文字で「栞」という名前ですが、私は自分の名前が最近まで好きじゃなかった。何故なら「ちゃん」を付けると3文字だと読み方が長くなってしまい、相手が言い辛くなるから。
名前の由来は、両親がサザンオールスターズのファンで、「栞のテーマ」という曲名からとったらしい。今となっては、この一文字の「栞」って意外と周りにいないので、案外この名前で良かったのかもと思えるようになってきた。


月曜日は朝から車の運転練習を母に手伝ってもらった。免許を取ったのは約7年前。どうしてここまで車を運転してこなかったのか、後悔の念がある。ただ一つ言わせてほしい。声を大にして言う、京都は車が無くても不自由なく生きていけるから!!!

25キロを出すのにも精一杯だった………怖い…
兎に角誰も死なないでほしいし、殺したくない。人に迷惑を極力かけたくない。
いつも易々と運転している父母には頭が上がらん。慣れって凄い。思えば小学生の頃、よく車で必要な時はお迎えをしてくれた両親。
自分にもし子供が将来出来たとして、それをやってあげれないのはとても悲しい事である。

初心者マークをペタリと車に付けただけで、割と満足してしまった。先が思いやられるけれど、成長したいので頑張るしかない。

と、まぁお盆休みにした事をとりあえず書いてみたのでまとまりが全くない日記になってしまった。充実した時間はあっという間に終わってしまう。

お盆休みが終わって、季節はどんどん、秋に向かって行く。今日の朝はとっても涼しくて気持ち良かった。夏は夏で大好きなんだけど、心地良い風が吹く秋も待ち遠しい。
今日は人生で初めての猪名川花火大会に足を運んだ。やはり淀川やみなとこうべの花火と比べると迫力さには差があるし、観客もそこまで多くなかった。何しろ驚いたのは、夜の涼しさ。
絶対に暑いと思っていたし、いつものように大量に汗をかく夜になると意気込んでいたから、保冷剤を手拭いで包んで鞄に入れてたし、
冷蔵庫でキンキンに冷やした水出し紅茶に、更に氷を入れてタンブラーに用意までしたのに、
一滴も汗をかかなかった。
こんな花火大会は、あまり夏らしくない。
どうせなら顔面も浴衣も汗でぐちゃぐちゃになって、人々とか屋台とかの熱気や日々の仕事のこと等にブチブチ友人と文句を言いながら、冷たいビールを飲みたかった。

正面には、中学3年生くらいのカップルらしき2人が花火を見ている。女の子が男の子の頭を触っている。
隣には子供連れの夫婦。いじけて泣いてしまう子供を抱っこして懸命にあやしながら花火を見ている。
皆それぞれにストーリーがあって、猪名川に花火を見に来ている。

「ああ、やっぱり夏が1番良い季節だね」
と3人で息を揃えて、花火を見上げた。
乾杯、たまや。夏よまだ終わるな。