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「あんな事があったね」と笑い合えたら

例えば緩い幸せがだらっと続いたとする

久しぶりに外出したけど、今日は雨だった。
在宅勤務でずっと閉じこもっている人間は、日々の季節の巡りや天候を知ることがニュースでしか無いので、身体で感じ取ることが難しくなる。
久しぶりの雨でも、髪の毛が予期せぬ方向へ畝っても外出できて私は楽しかった。

恋人が3月末に書き上げた小説を読み終えた。
正直に言う。私は、彼の書く文章を余り受け入れることが出来ていなかった。だから、本気で取り組んでいる彼に曖昧な意見を伝えるのは申し訳ないし、自分が彼の文を上手く受け入れれてなかったので、目標に向かって頑張って小説を書いている彼を上手く応援できずにいた。

その事をとある人に相談したところ
とんでもない返答があった。
Filmarksでもそうだけど、映画観てて、うわ〜、これ共感めちゃめちゃできる!
だから良い作品だ。共感出来るから良い作品なのか?そんな事絶対にないですよね。
箭野さんは、彼の文章をまだちゃんと受け入れれてないだけで、それを読みにくいって言ういちゃもんをつけちゃ駄目だし、それも一つのその人が作り上げた創作物として、読まなきゃ。小説なんだから。
と言われ…
自分は本当に、楽に生きてきた結果、
恋人の努力の賜物を受け入れようとせずにいたんだなと、反省した。
不器用でも、ゆっくり読んで理解すれば良いのだ。そして何度でも手元にあるのなら、読み直せば良いのだ。
恋人の文を読む。これ程、よりも大きな愛情表現って無いんじゃないか。なんつって。
サークル時代オリジナル曲も作れず、コピーばっかで披露して。私とは比べれない程の凄さが彼にはある。






最近、仕事で2回ほどやらかし
1件の失敗に関しては顛末書の提出を求められた。もう1件は、在宅勤務で禁止されている残業をしてしまったこと。
ついてないなと思った…
顛末書の件については言い訳をさせてもらうと、うちの会社は「わからない事は自分で解決して対応する」方針なので、自分で解決すべき問題だと思ってとった行いが裏目に出てしまった。
でも、良いのだ。在宅だし。嫌な奴と顔を合わせなくて済むのは本当に気が楽になる。
どうか在宅勤務のまま、このまま本社に復帰する事なく結婚して仕事を辞めたい。
そんな意識の低い事を考えている。

ウェブサイトでたまに見つける、唆られる求人募集を見ると行くはずもないのに応募していたりする。
ただ、履歴書や職務経歴書を書くのは億劫だし、本気で転職をする気でないとやはり実行できない。万が一面接を受けて採用の連絡をもらったときは、今の会社を辞めることになるんだろうし、でもそれはきっと、今ではない。
とりあえず、もう変に重い案件を自ら持っていくのを控えようと思った。だって残業出来ないのだし。
1人になるとどーーしても捻くれる。困っちゃうね…





もう2度と会うことのない人たちと
SNSだけで繋がっている。
夫に不倫されまくってる子。海外へ行ってしまう旧友。婚約破棄して、今は家で趣味の繋がりを持って楽しんでいる友達。3歳からの幼馴染は、息をする感覚で、在宅勤務中もラインをしている。
いつになったら、また前みたくマスクを外して夜の街を好きな人達と歩くことが出来るんだろう。

私の20代は、あと2ヶ月もない。

君だけに伝えたい言葉 行く当てもなく今日も漂う

2ヶ月ほど前から、ありがた迷惑で月一の通院に栄養指導がついた。A1cの正常値は平均6が望ましいのだが、1型糖尿病の私は8代である。
このままでは合併症を引き起こす確率は高く、
妊娠も危険だから。
わかっている。もう、全部わかっている。
耳たこなのだ。
野菜を食べて、炭水化物は控えめに。
適度に食後は運動して血糖値の上昇を抑える事。
トマトが好きだから積極的に食べていたら、トマトはフルーツと同じと考えて欲しい。
スーパーの出来合いの卯の花を食べていたら、
砂糖が多く含まれている可能性があるから気をつけろ。
自分のやっている事が否定されているようで、努力を侮辱されているようで、でも何も反論できなくて。

何故、自分だけなんだろうとよく考える。
何故自分だけこんなに毎日健康のことを考えて生きなければいけないのか。
そりゃもう若い年齢ではないから、きっと周りの友達も一緒なんだろうけど…与えられた壁が私は少し高くないか?と思う。

在宅ワーク3ヶ月目。愈愈、心の病みが加速している。だからと言って本社勤務に戻りたいかと言われればそういう訳でもない。
あんなに自ら在宅ワークを志願していたのに、結果なってみたらなったで満足していない。
顧客の電話を取らなくて良いのは勿論楽だし、お昼休憩は好きなYouTubeのゲーム実況も見れたし、本も漫画も読める。本社だったら私がたとえ休憩中でも電話は鳴り止まない、休憩中でも平気で話しかけられる、隣デスクの人は普通に仕事しているので気を使うなどなど…
心の休まり具合は天と地の差。

さっさとこんな会社辞めたいと思ってる。
でも実際問題そんな訳にはいかず…
そこで今、私はダブルワークを考えている。
どうせ遠距離で月一でしか会えない彼氏と、会わない週末は退屈なのだ。友人との飲みでは埋められない心の穴があるのだ。それを埋めるのならもう金を稼いでやろうという気持ちである。
まぁどこまでダブルワーク出来るのかわからないけど…連絡きますように、と願っているところ。

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去年29歳の誕生日に、東京から遠距離で来てくれた彼氏が新幹線に乗って、真っ白な花束を抱えて家まで届けてくれた。
そこから白い花に惚れている。バチェラーに出てくる真っ赤な薔薇よりも白薔薇が大好きだ。
因みに、lisnのお香も朝焚いているのは「ホワイトローズと泡」という名前である。

今日も1人ぽっち、丸太町の角部屋で眠りにつく。

明日からまた選んだ道を進めるように

在宅ワークをしていると、誰とも顔を合わせない事もあって人との接し方を忘れていく。
やってみて思ったのは案外わたしは1人が嫌いではないのを再認識出来たくらいで、1日500歩も歩いてないのではないかと思う。

昨日の昼前くらいから、急に前頭葉付近が何かハンマーで殴られたような痛みが走って、それに耐えながらパソコンと向き合っていた。
久しぶりの頭痛だったのでちょっと焦った。
外をふとみると分厚い雲が空を覆っていて、夕方から夜にかけてはなかなかの本降りになったんだけど、こんな強めな雨も久しぶりな気がした。
ハンマーのように殴られた頭痛は、急にやってきた低気圧のせいなのかな。
そう思って、自分の部屋の救急箱を逆さまにして、頭痛に効く薬を探すと、いつも飲んでいるEVEが切れてて、最近気になって興味本位で購入した低気圧に効く(らしい)薬を見つけた。
結果飲んだんだけど始めだけ効いてる気がして、その後もずっと痛かった。

一昨日、冷蔵庫でキンキンに冷えたプロセスチーズを齧ったら、左下奥歯が妙に沁みて痛くて、変だなぁと思った。嫌な予感もした。
昨日、朝一歯医者さんに電話をして、すぐにみてもらいたかったのでハンマーでボコボコに殴られた頭痛を持ったまま、歯医者に行った。
歯医者で吐きそうになったけど、耐えた。

私は今まで、虫歯治療をしたことが無い。
その代わり、15歳の時点では親知らずを4本抜いている。
親知らず4本抜いてるのを経験してるなら虫歯治療は大丈夫だよ、と友人に言われたけれど、麻酔があってもやはり初めてなので私にとっては怖い。
はい、結果虫歯だったのです。歯と歯の隙間にいたのです。
ただ、先生曰く、歯と歯の隙間にプラスチックが詰め込まれていたらしく(おそらく昔詰めたけど忘れてしまった)そのプラスチックが歯茎の方に落ちてズレていって、じんわりとした痛みが引き起こされるらしい。
そしてそのプラスチックがあった隙間に虫歯が出来ているらしい。なんてこった…

虫歯がある、という事実がショックすぎて、頭痛をいつの間にか忘れていた。(しんどかったけど)

もう一つ要因があるとすれば、2.3ヶ月ほど前から飲むのを再開した超低容量ピルの休薬期間中ということである。ホルモンバランスが乱れる事によって、この休薬期間7日間に頭痛がするのは珍しくはないし、今までももちろん経験はあるんだけど、大抵は薬を飲んだらすぐに効いて治まっていた。(特にEVEは私にとって欠かせない薬。ロキソニンよりもセデスよりも信頼してる)
低気圧だったのか、ピルのせい(生理のせい?)なのか、やっぱりわからない…
こないだテレビで爆笑問題の田中が蜘蛛膜下出血で入院したというニュース見て本当にそれかもと思うくらいには痛いと感じた。
でも悶えるほどではなかったしホンマに酷すぎたら歩いて歯医者行けへんよな…
少し話が逸れるんだけど、私は昔肺が破れたことがあったんだけどその時も痛い痛いと悶絶しながらもちゃんと梅田から阪急電車に乗って家に帰ったことがある。
割と痛みに強い、というか耐えれる方だと思ってるので、頭の血管が1本切れたくらいでは気づけずに1人で死ぬのかも…とか考えたりした。

そして今日わたしは、昨日の頭痛がまた今日再発するのが怖かったので会社を休んで、最近激ハマりしている呪術廻戦を読みながらプリンとコーヒーを嗜んでいる。こんな日があってもいいや…でも昨日歯医者で歯を削ったので冷たいものは染みそうで飲めない。
結局昨日は時間も時間だったので、来週麻酔を打って虫歯を削る。

30歳を目前にして人生初の虫歯治療。
ファイト自分。

窓を開けて飛び立てる

久しぶりの実家
温かい豚汁と、炊き立ての艶々のお米粒達
そして温かい湯船 温泉の香り
猫アレルギーが酷くて、いつもくしゃみと目の痒みが止まらない私を見兼ねた母は、私が実家に帰る日は入念に掃除をしてくれる。
「いつもありがとう」こんな些細な8文字を、私はいつも心の中で母に言う。
猫には直接あまり触らず、孫の手を使って戯れる。
読みかけのJOJO 会社で読んでいたら
上司に目をつけられたりするし
面倒だから家でこっそり読んでいるけれど、明日くらいは金曜日だし、外で読もうかな

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どれも普通のことだから

久しぶりにブログを更新してみる。

コロナのせいで楽しさが半減した夏が終わりにかけて、夜は半袖やノースリーブを着てると少し寒いくらいになった。
学祭の準備に取り掛かる季節。
昔は夏が好きだったけれど、ここ最近は秋から冬にかけての方が好きだ。
コロナが流行してから、外に遊びに行くイベントが減って、いかに家でどう過ごすかを休みの日は考えて行動するようになった。
2.3年前、平日は仕事終わり時間が合えば誰かと飲んだり、週末の金曜日はほぼ確実で予定が入ってて飲んだ後カラオケ行ったりして気がつけば朝の3時だったり、謎にスナックで体験出勤してみたり、今考えたら馬鹿みたいにお金使って飲んで遊んでた。

それよりもっと前は、仕事終わりに会社近くの好きな人の家にまで行って、晩ご飯食べてヤる事やって帰るってのもしてた。マジで若かった。

心身共に楽しみながらも擦り切れてたのかも。
誰かに必要とされてるのが嬉しくて。その後後悔して。

それが今となっては、仕事終わったら寄り道一つせず家に帰る。職場から一人暮らしの家まで一駅歩いてるので、本当に早い時は19時までには家にいたりする。在宅の人が本気で羨ましい…

好きな人が東京で働いている今、私は次にやりたい事といえば簡単に言うと「結婚」の2文字になってしまうんだけど、現実的にまだそれはお金的に厳しい問題で、そりゃ結婚できるもんなら明日にでも婚姻届を出しに行きたい気持ちなんだけど、向こうの働いてる環境の事や、私の貯金の事、色んな事でどうしても保守的になるのでその希望はまだ叶わない。

お互い、結婚しようという話を何度もしているのに、好き好き大好きって気持ちだけでは結婚が出来ないのは何故か。今にでも東京に行きたい。
でも、独りよがりで行動して失敗した昔のトラウマを2度と私は味わいたくないので、どうしていいのかわからない。プロポーズを待つしかないのか。。。

去年難波の占いで桂先生に占ってもらった時、31歳で私は結婚すると言われた。12月の3日に恋愛運が急激に上がると言われたその日付になんと付き合ったもんだから、私は桂先生をひっそりと信じている。
今29歳。31歳までまだ2年ある。
2年で結婚資金を貯める…それが今の私の目標になりつつある。

話が戻るが、コロナが問題視され始めてから、人に会う機会が概ね皆んな減ったと思う。
会うべき人と、会わないべき人の区別が大きく出来たと思っている。

月に2回京都に来てくれる彼氏は、
本当に申し訳なくなる程に優しいので、私の行きたい場所について来てくれるし買い物したら荷物は自然と持ってくれるし車があれば何処にでも迎えに来てくれる。ただ余りにもミニマリストで欲が無いので、買い物に出掛けても向こうは何も買わない。
私がどこも行きたく無い日は一日中家にいるし何もしない。ボーッとする事をする。そして気づいたら一緒にヨガをして一緒にお風呂に入ってセックスして寝る。

好きな音楽も、私の好きなアーティストとは全然違って、TWICE(おそらく元カノの影響か…)や三代目J SOUL BROTHERS...などなど私の中ではリア充イケイケな部類の物を聞いてるのであまり話さない。
今まで、音楽の趣味が合わなかった人と付き合いをした事がないのでここはとても新鮮。
付き合って9ヶ月が経ったけれど、既にもう2年ほど経ったのでは?と思うくらい安定していると思ってる。私の全てを肯定してくれる唯一の恋人。この人がいるから、きっと仕事が頑張れる。
何の文句もないが、何故か焦っている。
時間がない…時間がないと何処かで焦っている。

ふと、あの人は今元気かどうか…色んな人を想う。去年の友人の結婚式を最後に、もう会えない人。子供を産んだ東京の友達。昔のサークル仲間。通っている喫茶店の常連達。学生時代のバイト仲間の友達。

久しぶりに会いたい気持ちもあれば、もう良いかなって気持ちもあったりするのは、次会った時にどんな話をしたら良いか恥ずかしくて上手く場を持たせれる自信が無いのと、疲れてしまうと言う気持ちがあって、私が歳を取ってしまったせいなんだろうか。

コロナのせいでオリンピックも東京事変のライブも無くなっちゃったけど、その分未来に楽しい思い出を残せますように。
また明日から仕事頑張ろう。
終わりの始まりだ。

4連休の最終日、お別れの新幹線乗り場で私が寂しくなり、「あっという間に時間が過ぎて4連休終わっちゃった」と言うと、彼が「あっという間だったね。でも終わりは次の始まりでもあるから、次会うまでもうすぐだよ」と言ってくれた。
私のマイナス発言を自然とプラスにしてくれるところが、最高に好きなのだ。
遠距離恋愛は、出費は大きいかもしれないけれど、毎度小旅行気分になると言ってくれた。交通費は来てくれた方に半分出すというルールだけ作っている。一緒に住む日が来るその日までは、私たちは小旅行をし続ける。

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この世は不思議なことばかり

日に日に溜まる洗濯物
熱湯をかけて、中性洗剤で洗う、モケモケになってきた紙のマスク
28歳にして初めて使う湯たんぽ
ようやく、伸ばしている髪の毛が肩を過ぎた頃、日本には春と一緒に変なウイルスがやってきた。
会社の人とのお花見も、飲み会も、友達との遊びの約束も、せっかく選考抽選で当てた復活アーティストのライブも、全てがキャンセルになった。非常事態宣言が出された東京には、大切な人がいる。今は、次ちゃんと会う為に我慢する。3日に一度くらいの頻度で電話をくれる。
淡い水色と、桃色の上に金箔とシェルをあしらったお気に入りのネイル。せめて指先だけでも春を満喫したい。
毎月第一水曜日の古紙回収に、出し損ねたダンボール達がベランダで夜風にあたっている。
おまけに今日は、昨夜仕込んだ茹で卵とブロッコリーのオリーブオイルがけと、早起きして厚切りベーコンとピーマンを炒めたものをお弁当に詰め、準備までしたのに会社に持っていくのを忘れた。結構凹んだ。会社の先輩にもそれは辛いねと言われた。
そして最後は湯船にお湯を貯めていたらいつの間にか溢れるくらい満杯に溜めてしまって、シャワーは一切使わず、フライングタイガーで昔川遊びするときに買った小さなバケツでお湯をすくって全身を洗った。
やっぱ私疲れてる?
仕事以外で、人と他愛もない話を出来ることが如何に幸せなことか。
before9のビールを頼んで、ポテトを食べたい。百景で高田さんとお喋りしたい。
春服を沢山買いたい。カラオケに行きたい。
どれも一人で出来ることだが、(しかも私は割と一人が好きだが)次行くときは誰かと行きたい。

お腹が減る毎日。最近は、真剣に下っ腹が出てきて焦っている………もう若くない
ニキビが出来にくい体質にする為に漢方を飲み始めた。まぁ飲み辛い。何がって、苦いのは我慢できるけれど漢方の粒が粗くて気管に入りそうになる。
でも私は今、硬めのシュークリームが食べたいし、中華風コーンスープも、鶏の竜田揚げも、ジャガバタベーコンも食べたい。あー食べたい。彼氏が横にいたらきっと全て「やめとき」と取り上げられるであろうモノタチ…

最近、職場の近くのランチを開拓する日々

鳳城さん
踊るディスコ室町の人の実家?らしく、店内にはディスコ室町のポスターが貼ってある。
ここのチャーハンがもうそれは本当に艶々でコクがあって美味しい。

天嘉さん
ここも中華。とにかく量が多くて安い。
お腹いっぱいになり過ぎて苦しいので、本当に沢山食べたい時に行く。昔はこのプレートプラス、アイスコーヒーが付いていたんだけど
余りにも多いから辞めちゃったのかな。残念。
写真上手く撮れてないけど、これにプラス唐揚げが2つどでかいのもある。

anneeさん
カフェコチの姉妹店のパン屋さん
小さいパンが多いイメージだけど、ちゃんとボリュームのあるランチ。野菜が多くて、身体にも優しい。たまに天気がいい時、木製テラス席で外国人が集まってブランチしてる。

その他にも、写真は撮ってないけどお洒落な王将があったり。烏丸御池にはランチにぴったりな、足を運んだことの無いお店が結構沢山あって。今年の1月に出来た焼きそば専門店に明日は行ってみようかな。はやく新風館オープンしないかな。

たまにはぐっだぐだな日記書くのも悪くないでしょう。
明日も1日、マスクしっかりつけて乗り切りましょう。

泣いて歩いた夜もまだ懐かしむ様に

2月下旬ごろの三連休最終日

私は震える声と手で、自分で救急車を初めて呼んだ。

持病の低血糖だった。低血糖の時は、基本的に冷蔵庫に常備してある紙パックの野菜ジュースを一本飲む。凡そ1単位、80カロリー程のブドウ糖、糖質が摂取できるから、甘いお菓子を食べるよりちょうど良いのだ。
その時も普通に私は低血糖が来る事を事前に感じたからジュースを飲んだ。いつもなら15分もあれば動悸が治まるのだけど、その日はいつもと違って、飲んだ後に頭がグワんと、脳みそが揺さぶられたような感覚になった。
血糖値が急激に上がったり下がったりすると、稀に吐き気が襲ってくる。猛烈な吐き気。
立つ事は愚か、頭を持ち上げることも出来なくなるくらいの酷い奴である。血糖値スパイクが出来るだけ起きない様に、ご飯を食べる時は炭水化物からではなく野菜から食べたり、気を遣って入るけれど、それが逆に低血糖を引き起こしたりする。私はその日インスリンを多く打ちすぎていたため、飲んだジュースだけでは充分に血糖値が正常値まで戻らなかったのだ。
尚且つ、唐突にやってきた吐き気のせいで、食べ物飲み物が一切、体に入らなかった。

ヤバイ……このままじゃ意識がなくなって発作が起こる。焦りで寒いのに汗が止まらない。
冷蔵庫に常備してあるジュースを取りに行こうと、ゆっくりと立つ、世界が何回転もして、私はさっき飲んだばかりのジュースを全て吐いていた。
これは本気でヤバイかもしれない…
取り敢えず歩け、歩け、前に進め…
必死な思いで、私は棚の砂糖が入ったキャニスターに手を伸ばす。
床に這いつくばった状態で、指についた砂糖を精一杯舐める…舐めて舐めて、舐める。
それでも私の血糖値は上がらなかった。
2回目の嘔吐。トイレには間に合わなかった。
もう、ダメだ限界だ、脳みそに糖分が足りていない。頭がうまく働かない。死にたくない、死にたくない…身体がSOSを発信している。


こんな時、誰に頼れば良いんだろう。
友達?家族?恋人?
誰が私のそばにすぐ来てくれるのだろう。
119の3ボタンを押すまでの間、
色んな事を考えた。
今後、家族から離れて、私がお婆さんになったら、どうしたら良いのだろう。
家族には迷惑をかけたくない。友達にこんな姿を見られたくない。恋人に取り敢えず連絡をしたけれど、私のタイミングが悪いのか、その時は連絡がつかなかった。
ごめん本当にごめん、救急車よびます
これだけラインで送って、私は一人震える手で119を押した。
意識が遠のくギリギリのラインで、住所、自分の名前を話すのがどれだけ苦しいか。
「やのしおりです」「マノさんですか?」
「やのしおりです!!!!!!!」
この時死ぬほど叫んだ。兎に角早く来て欲しかった。今思えばこれは発作の始まりだった。滑舌も回らなくなってきた頃、電話の向こう側で救急隊の人が落ち着いた声で「取り敢えずすぐに着きますので、玄関の鍵だけは開けておいてください」と私に言う。
私は匍匐前進で玄関前行き、玄関の鍵を開けた。そこから倒れて、次に目を覚ましたのは救急隊の人が部屋に3人いた時だった。

2月の下旬、まだまだ外は寒かった。玄関から入り込む冷たい空気が本当に寒くてブルブルブルブル震えが止まらなかった。後から彼氏に聞いた話だけれど、ベテランの救急隊員1名、若手の救急隊員2名が駆けつけてくれた。
ベテランの救急隊員のおじさんが、寒さで震えるわたしを見かねて、部屋の奥から布団を持ってきてくれて私に掛けてくれた。
若い救急隊員のお兄さんがブドウ糖を3本飲ませてくれたところで、ようやく少し意識が戻ってマシになった。
お風呂に入っていた彼氏からの電話。「今すぐに行くから待ってて」と言って、神宮丸太町から車で駆けつけてくれた。
本当に申し訳なくて泣いた。
私はまだ、私の身体を上手くコントロール出来ていない。低血糖も、高血糖も怖い。
どうして自分だけこんなに血糖値をコントロールしなければ生きていけないの?95%が2型糖尿病なら、どうして私は5%側の人間なの?
色んな事を考えた。慧智が駆けつけてくれたので、救急車に乗る事は無く、そのまま看病してもらった。申し訳なくて、ずっと泣いていた。
次の日、私はまだ吐き気がほんのり残っていたので、事情を話して仕事を休んだ。


その日の夜、横にいた彼氏のお陰で私はだいぶ落ち着いた。「次の病院、俺も一緒に行って良い?」と言ってくれた。私は、まさか自分がそんな事を言われるなんて思ってなかったし、自分の身体の事をそこまで考えてくれる人がいるって事も考えたことがなかった。
自分の身体は自分でしか支えられないと思っていた。お酒を飲んだ日は大目に注射を打てば良い、誰かの食べる物、飲む物に、不完全な身体の自分が合わせるしか、この世では生きていけないとばかり思っていた。
実家では親が好きな時間にお菓子を食べて美味しそうにお酒を飲んでいる。栞ちゃんも食べなよと言ってくる。
食べたいよ。食べたい。私は食べる事が大好きだから。きのこの山も、治一郎のバウムクーヘンも、ケンタッキーも大好き。
何でみんな、平気で私の目の前で好きな物を食べるの?私だって注射をその分多く打てば食べれるけれど、血糖値は安定しないから、やっぱりしんどい。仕方ないと思っていた。
入院していた時も、ハロウィンやクリスマスになれば小児科病棟はとても華やかになり、おやつが食べられるけれど、私におやつという献立は用意されなかった。


好きな人と長く一緒にいたい、私の病気も含めて、私の事が好きだと言ってくれた。お世辞でも嬉しかった。涙が止まらなかった。
友達は簡単に、さっさと子供作って結婚して東京行っちゃえば良いんだよって言う。そう、本当に口で簡単に言う。
私は…血糖値をコントロールしないと、赤ちゃんを作れない。だから、自分の将来に「赤ちゃんをつくる」という未来を想像した事がない。
でもこの人となら、別の未来を作れるのかもしれない。
「普通の人」が「普通に出来る事」は、私にとって「めちゃくちゃハードルが高くて難関な事」なんだ。
私、前世でどんな悪い事したんだろう。前世で悪い事をしたから、私だけ1型糖尿病になってしまったのかな?10万人に1人の病気になってしまったのか?悲劇のヒロインになりたくないけれど、周りに同じ病気の人が少な過ぎて、共感を得れない。

誰にもわかってもらえなくて良いと思っていたけれど、「わかりたい」と思ってくれる人が居てくれてるのだなと、救急車を自分で呼んだ夜に、漸く知る事ができた。

「大変だね」「つらいね」「頑張ってるね」
散々言われてきたこの言葉ではなく、
「一緒に頑張ろうね、まだやれる事は沢山あるから、一緒に頑張ろうね」
共に頑張ろうと言ってくれる人がいるんだな。

1型糖尿病になって、本当は良かったのかもしれない。1型糖尿病だから、この人がそばに現れたのかもしれない。神様が私につけた挑戦状なのかもしれない。


昨日、慧智と一緒に病院へ行った。
誰かと病院に行くのは、お母さん以外初めてで、私が緊張した笑
どうかこれからも一緒に向き合っていけます様に。
少しずつ自分の身体を愛せる様になります様に。
どんなに美味しいご飯よりも、とんなに素敵なプレゼントよりも、今日この病院に行った出来事が一番のホワイトデーのお返しでした。