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「あんな事があったね」と笑い合えたら

何処にだって行けるんだ 僕ら何にも知らないの

 

最近はやっと、凍てつく冬の寒さが少し和らいで漸く春の訪れを肌で感じれるようになってきました。髪を寒い時期に切ったもんだから、凄く首回りが寒くて。平日の普段着は黒やグレーのタートルネックだから飽きちゃって。

基本的に色物の服はあまりクローゼットにはなくて身に付けないけど、春はやっぱり色味も暖色系のものを着たくなる。

 

春になると、私は色んな曲を思い出す。何でだろうって考えたけれど、恐らく自分の中で、春が一番、心が寂しくなるんだと思う。

新しい風が吹いて、今まで当たり前だった光景が少し変化したり、ずっと一緒にいた人が就職なり、卒業なり、進学なりで、今とは違う別世界へ旅立つシーズンだったり。新しい何かが始まるワクワク感と、もう昔には戻ることは出来ないんだなぁっていう物寂しさが半分半分くらいの気持ちで春になると思い出したかのように湧き上がってくる。

 

今日は私が毎年春になると思い出す音楽をいくつかここでご紹介したいと思います。

 

1.orfe/goodbye blue monday 

確か今から4年くらい前に、二条nanoで誰かのライブを観に行った時、転換中に流れていたSEで知った曲。わざわざ余りにもかっこいいから

モグラさんに「これ、何ていうアーティストですか?」と厚かましく尋ねた。

今はもう解散しちゃったアーティストらしい。残念。新卒で入ったアパレルの会社で

毎日嫌々仕事していた時、よく出勤前に京都駅で聴いてたなぁ。「おはようございます」って挨拶しても無視されるのが当たり前で本当に悲しかった。し、こんな30代には絶対にならねぇって思いながら仕事してたなぁ。

 

2.やさしい哲学/椎名林檎


丁度4回生の今頃にリリースされた、椎名林檎のデビュー15周年目に発売されたコンピレーションアルバム「浮き名」の一曲目に収録されている曲で、富田ラボさんが作曲されたもの。これも聴くとうんわぁぁぁあああってなる。就職活動で最終面接まで選考が進んで、北は東京から、鍵盤で有名な静岡の会社にも行って散々振られ、(あ、南は行ってないな)その当時お付き合いしていた人にも何故か急に振られ、何もかも上手くいかなくて打ちひしがれてた。(笑)大げさかもやけど、もう人生軽く終わったって思ったしどーでもよくなった。そんな時に元気をくれた曲。林檎さんの曲では決してないんだけど、耳に入ってくるストリングスの音色があたたかくて、前向きにさせてくれた曲。「現も夢も正しく見たければ、目を瞑ってご覧 ほら。」って歌詞が特に最高に好き。

あと話がズレますが男性アーティストとのコラボレーション曲が収録されている「浮き名」は様々な方向から椎名林檎を聴くことが出来るので聴いてない人は絶対に聴いていただきたい。

 

3.つつじ/Easycome

ザ・春って感じの曲。一度、京都のタワレコでライブしてたのを観に行きました。

歌声が透き通ってて、声質も私好み。やっぱりバンドは歌が上手くないとね~。

これ聴きながら鴨川で休日の昼下がりに太陽の下ビール飲みたい。

 

4.Goodbye Girl/CRCK/LCKS (クラックラックス

クラックラックスって、一発で読める人はこの世にいるんだろうかね。通称クラクラ。 このアーティストを知ったのは結構最近で、去年のまさに今頃だったはず。

ダンサーのハラサオリさんが兎に角美しいからPV込みで大好き。この曲も、1曲目にご紹介したorfeと似てて疾走感があって、聴くと何とも表現できない感覚に陥ります。おセンチになる。

このバンド、なかなか他の曲も変態的で、一体どうやってライブ演奏してるんやろうと疑問…「スカル」という曲にもこのダンサーさんが出演されているので気になる方は一度見てほしいです。展開が読めない曲構成で、背筋がゾッとします。

 

 

 

今の自分の生活環境やリズムが大きく変わったり、仲の良い人や心の拠り所だった誰かが遠くに離れて行っちゃったり、はたまた、全く思ってもみなかった新しい素敵な出会いがあったりする春。日中は紫外線が徐々に強くなって、額からほんのり汗が出たりするのに春の夜長はとんでもなく肌寒い、けどどこか夜桜を横目に帰路につくのが少し楽しかったりする。新歓の時期の花見はみんな浮かれてて、無敵でキラキラしてて、雰囲気が最高に好き。

いや、酒飲んでうるさい輩はあんまり好きじゃないけどね。花見の時くらい大目に見てあげるよ。上から目線になったね。4回生の時に、新入生の1回生の振りして色んなサークルをひっそり回ったのも、懐かしい。(やめろ)

どんなに環境が変わろうが、好きな音楽は年月が経っても到底変わるもんじゃないのね。きっと毎年この曲たちは聴くんだろなぁ。

 

そんなこんなで、明日は今の会社の最終勤務日なのです。

色々あったなぁとしみじみ・・・。寂しさが今になって込み上げてくるし、明日になったら私は泣いちゃうんだろうか。実感が湧かない。一筋縄ではいかない、やっかいな面倒くさいお客様ばかり対応してきた訳で、こんな胸糞悪い案内あるかよって思いながら働いてきた。部署は入社した時は3人だったけど、今では私を含めて6人に増えて

やるべき仕事が増えた。仕事なんて、適度に自分でペースを調節して息抜きしながら進めていかないといつかガタが来るんだから。皆が残していく仕事を、私は気持ちを殺して、精神統一して業務を進めた。いつもありがとう、いつも引き継いでもらってごめんなさいね、と次の日に言ってくれる方々。そう皆、本当に良い人たちだった。私は今の会社で人望に恵まれていたと思ってる。 電話に出ない皆が悪いんじゃない。全て、打たれ弱い私が悪いのだ。この環境にやっぱり馴染めなかった自分に問題がある。今だってそう思ってる。退職の挨拶を、取引先メーカー様へ連絡したら、自分が思ってた以上に返事が来て驚いた。自分はこの会社で割かし大切な業務を担う担当を従事していたけれど、まさか他の会社の人に「辞めないで!!箭野さん辞めないで!!」って電話で言われるなんて。(笑) ごめんなさい。打たれ弱くて。少し休ませてください。

明日は沢山の感謝を伝える一日にしよう。春って、やっぱり寂しいな~